今回の「ファッション・アイ」では,アルゼンチン出身の写真家 ソフィア・サンチェス & マウロ・モンジエロが,共に青春時代を過ごしたブエノスアイレスを再訪.ノスタルジーに満ちた旅の中で,2人は一見無意味かのようなディテールに,その街に住む人々と同様に引き付けられていきます.一度この街を出た彼らの目を通して展開されるのは,ありのままの首都の姿.率直でありつつも曖昧なトーンで,彼らのポートレート写真への関心と結び付いた幻想的なビジョンが,この街のストリートを捉えます.そこは,作家 ホルヘ・ルイス・ボルヘスの魂が今も息づく場所──
著者のソフィア・サンチェスとマウロ・モンジエロは,共にブエノスアイレス生まれ.サンチェスが映画を学び,モンジエロがロックバンドで演奏していた頃に出逢い,すぐに共同で写真撮影を行うようになりました.2001年にパリへ移住し,翌年にはファッションフォトグラファーの登竜門であるPrix Picto de la Photographie de Modeを受賞.その後,パリでも指折りの文化施設の数々で写真展を開催.2人が撮る写真は,緻密な色彩感覚の中にシュルレアリスムが感じられるのが特徴です.最近では『Numéro』,『The New Yorker』,『Vogue』といった雑誌に定期的に写真が掲載されています.
ルイ・ヴィトンの旅の伝統から着想を得た「ファッション・アイ」コレクションは,新進気鋭の写真家から業界のレジェンドまで,さまざまなファッション写真家の目を通して,都市,地域,国の姿を描き出しています.各タイトルには大判写真が豊富に盛り込まれ,写真家の経歴やインタビュー,あるいはエッセーなども収録.「ルイ・ヴィトン シティ・ガイド」と「トラベルブック」に続くこの第3のシリーズでは,選りすぐりの写真家たちが,大都会や遥か彼方の土地,夢のような場所を独自のイマジネーションを込めて捉え,ファッションの視点から切り取りました.
ファッション・アイ ブエノスアイレス
写真:Sofia Sanchez et Mauro Mongiello
編集:Patrick Remy
シルクスクリーンプリントを施した布地のバインディング
112ページ
仏語と英語のバイリンガル版





