イギリスの写真家,マイルズ・オルドリッジが初めてコルドバを訪れたのは1989年.偶然にもセマナ・サンタの時期でした.この時の体験は,まだ学生だった彼の心に,当時の景色や音,匂いの鮮やかな記憶と共に色濃く刻み込まれます.本書の中でオルドリッジは,フェデリコ・ガルシア・ロルカの生涯と著作から着想を得て,コルドバに対する第一印象を再確認することになります.スタジオでの撮影とは対照的に,これらの写真を自然光のみでライカで撮影したオルドリッジ.政治,宗教,家族,キッチュなテーマをシュルレアリスム的な要素と絡み合わせ,豊かな知覚の流れへと変成させ,それを色彩と白と黒の印影で表現しています.
1964年ロンドン生まれ.セントラル・セント・マーチンズ卒業後,イラストレーターやミュージックビデオのディレクターを経て写真家に転身.1995年,『The Face』とイギリス版『Vogue』に初めて作品が掲載.彼の作品は世界的に著名な雑誌を飾るだけでなく,ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリー,パリのガリエラ美術館,ニューヨークの国際写真センターなどにも展示.
ルイ・ヴィトンの旅の伝統から着想を得た「ファッション・アイ」コレクションは,新進気鋭の写真家から業界のレジェンドまで,さまざまなファッション写真家の目で見た都市,地域,国を描き出しています.各タイトルには大判写真が豊富に盛り込まれ,写真家の経歴やインタビュー,あるいはエッセーなども収録されています.「ルイ・ヴィトン シティ・ガイド」と「トラベルブック」に続くこの第3のシリーズでは,選りすぐりの写真家たちが,大都会や遥か彼方の土地,夢のような場所を独自のイマジネーションを込めて捉え,ファッションの視点から切り取りました.
ファッション・アイ コルドバ
写真:Miles Aldridge
編集:Sylvie Lécallier
シルクスクリーン・プリントを施した布地のバインディング
96ページ
50~100のフォト
仏語と英語のバイリンガル版







